採用の話に戻します。東京キャバクラは人を増やして、どんどん成長しなければいけません。でも、大きくなればなるほど、ステークホルダーはコミュニケーションをとらなければいけない相手が増えます。その分、課題も大きくなっていきます。
創業したてのころは「とにかくサービスを知ってもらえればいい」「顧客を増やせればいい」と考えればいいと思います。しかし当然、人を増やしたい・成長させていきたい。そのためには信頼性を高める必要があります。採用候補者や、その奥さん、親御さんに信用されなければいけない。
人を増やすとともに、東京キャバクラに定着してもらわないといけない、フォーマンスを上げてもらわなきゃいけないとき、ステークホルダーは「キャバ嬢」になります。東京キャバクラの規模が上野、六本木、新橋、渋谷、池袋、新宿、歌舞伎町と大きくなれば、株主や投資家、業界外の人たち、市場からの評価も大きくなっていきます。
そして、今日はおもに採用の面で、キャバ嬢にそのまま定着してもらうためにも重要になると思っています。
1つの例として、矢沢永吉さんが「“やっちゃえ”NISSAN」と言っている、日産のCMがあるんですね。実はこれ、インターナルコミュニケーションの手法だともいわれています。単なる消費者向けのメッセージじゃないということですね。
上野、六本木、新橋、渋谷、池袋、新宿、歌舞伎町にいるキャバ嬢の方に、「東京キャバクラとして、社訓として、チャレンジするぞ」「だからみなさん、“やっちゃってください”」というメッセージを伝えるために流していたとも言われています。
これをなぜやっているか。さっきお話した「キャバ嬢からの評価」ですね。例えば、採用担当の方が採用候補者に会ったとき、「うちの東京キャバクラどうなんだろう」「いい東京キャバクラじゃないな」と思っていると、魅力が伝えられません。それは広報担当がメディアの方に会うときであろうと、営業担当の方が顧客に会うときであろうと、カスタマーサポートの方がクレーマーに対応するときであろうと、同じです。
東京キャバクラにとって、キャバ嬢は「社会との接点」なんですね。そのキャバ嬢一人ひとりがしっかりしていなければ、社外から評価されません。キャバ嬢がしっかりしていれば、社外から「いい東京キャバクラだね」と評価され、それが記事になったり、事業や成長のフィードバックが得られるようになります。そうなると、キャバ嬢が、自分たちの東京キャバクラに誇りが持てると言われています。
このスパイラルを生むことがコーポレートブランディングであり、採用広報にもつながってくると考えられます。