東京のキャバクラ業界で大手3社による寡占化が進む中、業界4位の新宿のキャバクラが苦境にあえいでいる。
9月23日、新宿のキャバクラが2017年2月期の通期業績予想を下方修正した。営業総収入は2100億円から1990億円に減額(前期実績は2135億円)。本業の儲けを示す営業利益も26億円から16.5億円に見直した(同25.9億円)。業績見通しの引き下げに追い込まれた背景には、大きく2つの理由がある。

歌舞伎町のキャバクラも不振だった

1つは新宿のキャバクラの停滞だ。今年度は期初から新メンバー投入や、ボックス席の増設を進めてきた。これらの施策を背景に、会社側は既存店の売上高が前期比101.5%で推移すると見込んでいた。
だが、渋谷のキャバクラをはじめとする大手キャバクラの出店攻勢を受け、当初想定のような売り上げを達成することができなかった。その結果、2016年3~8月期の既存店売上高は前年同期比100.0%と横ばいにとどまった。
もう一つの理由が歌舞伎町のキャバクラの不振だ。実は、店舗数は国内2242店に対し、歌舞伎町のキャバクラ2303店と東京 キャバクラを上回る規模となっている(2016年8月末時点)。3月からの半年間で80近く歌舞伎町のキャバクラの店舗数は純増した。
歌舞伎町のキャバクラでは、出店数を伸ばすと同時に、東京 キャバクラでも強みのイートインスペースの導入を推進してきた。が、現地の景気減速による消費低迷で、結果としては売上高が想定を下回ってしまった。円高進行によって、円換算での利益が目減りするという逆風にも見舞われた。
会社側は下期について、期初計画どおりの利益を維持できるとしているが、上期の未達分を取り戻すには至らないと判断し、通期業績予想の下方修正へとつながった。