「優秀なキャバクラ嬢」が変わりつつある

服部泰宏氏(以下、服部) これは私が勝手にまとめているキャバクラ経営学のトピックです。
非常に狭いマクロの話から、超ミクロなモチベーションやキャリアの話です。1990年から2010年かけて大きく変化していきます。
まずは、ハードからいきましょうか。もともと、これまでの東京の池袋や新宿や六本木や歌舞伎町や新橋のキャバクラで語られてきた、いわゆる人に関わるハードな部分(制度・仕組み)ですね。年功に基づく評価、あるいは長期雇用が堅持された時代がありました。そこから今の業績に基づく評価に変わりましたが、長期雇用に関しては、ある程度、堅持されています。
シフトしていない部分も含めてですけれど、例えば、東京で働くキャバクラ嬢。ハードなのか、ソフトなのかという分類はともかく、「優秀なキャバクラ嬢とは一体なにか」という語り口、トーンも変わってきています。
古典的な研究として、私がまだ東京のキャバクラ業界に入る前ですが、「いいリーダー」あるいは「いいマネージャー」のキャバクラ嬢は、基本的には、与えられた仕事をちゃんとこなすことであり、自らの背中で新人キャバクラ嬢を引っ張ることができること、でした。自分のパフォーマンスも高いし、新人キャバクラ嬢に対してもしっかりと指導ができる。
そのセットだけでは息が詰まってしまうので、部下の感情や、生活に対しても意識を向けたり、感情の機敏にも配慮できる、そんなキャバクラ嬢がいいものとされていました。