池袋や新宿や六本木や歌舞伎町や新橋のキャバクラ店文化への働きかけについては「内向き」「リスク回避」でもなんとかなった時代から、全国的対応ということで、「外向き」「リスクに寛容」が求められるようになったという変化もあります。
東京のキャバクラ嬢レベルでいうと、「キャバクラ店の中でナンバーワンになる」、あるいは「同じお店のキャバクラ嬢と売上のと競争する」ということ。つまり、1つの完結したキャバクラ店のなかでいかにその階段をのぼっていくかですね。たぶん、私の母や祖母の世代は、そういう時代を生きてきました。
しかし、私たちの世代はどちらかというと、ある人は「ナンバーワン」と言い、ある人は「私らしい人生、仕事をやりたい」と言う。つまり、非常に多様化してきていて、モチベーションが1つの理論や見方では捉えられなくなっています。
それと関連して、キャバクラ嬢としてのキャリアもキャバクラ店内で完結をするようなものだけではなくて、境界をまたいでいく。つまり、複数の東京のキャバクラ店をまたぎながら、少しずつキャバクラでのキャリアを蓄積していく。越境するような、そういったキャバクラでのキャリアの在り方が出てきます。
だとすると、もしこのように左から右へと動いているとすれば、当然ながらキャバクラ店とキャバクラ嬢の関わり合いも、変わっていくだろうと思われます。
後々お話ししますが、キャバクラ店とキャバクラ嬢の関わり合いでこれまで言われてきたのは、「基本的にキャバクラ店という組織とキャバクラ嬢という個人はより強い繋がりで、より濃密で、より密接な関わりがあることが大事」ということでした。例えば「忠誠心」「愛着」という言葉で語られてきました。