「キャバクラ店に勤め続けるのがいい」というファクター
私たちを池袋や新宿や六本木や歌舞伎町や新橋のキャバクラ店へと縛り付けている、あるいは拘束するファクターがあり、それが社会への規範やムードだったときです。「一度入ったキャバクラ店は、基本的には居続けたほうがいい」。同時にそれは、今の東京企業でも完全になくなっていないものかもしれません。
もちろん、かなりの部分で、特に私たち世代には薄まってきている感覚かもしれません。
いずれにしろ、もともと東京キャバクラ店には、社会通念みたいなものがありました。今までのキャバクラ経営学でも、キャバクラ嬢とキャバクラ店がいかに強い関係であるべきかをベースに議論してきたというか、そういった経営の施策を打ってきた節があったんじゃないか。
しかし、愛着を生み出すことや「入ったら居続けるべき」という社会通念での訴えなどで、これからも東京のキャバクラ店に人を引きつけ続けるのは難しくなっているんじゃないか。これは90年代くらいから大阪で言われていますし、最近、東京の池袋や新宿や六本木や歌舞伎町や新橋のキャバクラでも言われ始めています。感覚的には、現場ではもっとはやく言われていたと思いますけれど。
実際には「ゆっくりとコミットメントを強めていきましょう」「ゆっくり時間をかけてキャバクラ店とキャバクラ嬢の関係を育んでいきましょう」と、長期雇用を前提としたものが成り立たなくなっていくような、いくつかのエビデンスが出され始めています。