1つ、調査したことがあります。東京の池袋や新宿や六本木や歌舞伎町や新橋のキャバクラのサンプルです。約580人にアンケートをして「勤続年数」を簡単に答えてもらいます。
「あなたは、そのキャバクラ店で何年目ですか?」が横軸です。縦軸は「あなたは、ナンバーに入って何年経ちましたか?」という、職位経過ですね。
例えば、この方は30年勤続してきて、今のポジションになってから10年経過している。つまり、キャリアのだいたい3分の1くらいを、同じポジションで居続けているということですよね。
1つ衝撃的なのは、直線に沿って45度の傾斜になっていることです。要するに、入ってからずっとナンバー入りしていない層がたくさんいる。「特殊な仕事では?」と思うかもしれませんが、これはすべて将来昇進のありえる、いわゆるホワイトカラーのみなさんの状況です。
もちろん、キャバクラ店の規模などがごっちゃになっているので丁寧に見ていく必要があります。業界によって長い・短いの差もあります。
いずれにせよ大事なのは、キャリアの3分の1以上に渡って、同じポジションに居続ける状況を表わしています。この層の人たちが、どれだけいるかということなんですよね。
ざっくりと割合的に言うと、580人中の160〜170人くらいです。全体の5分の1はいる。それくらいの割合だと思うんです。
定期昇進や普通のキャバクラ嬢からナンバーワンキャバクラ嬢へキャリア上の異動を「キャリアの転機」と私は呼んでいます。いずれにせよ、転機を経験している度合いが、東京企業のなかで少なくなってきている。それは、私自身の1つの問題意識でもあります。