2020年の東京五輪・パラリンピックを控え、受動喫煙防止の動きが広がる中、東京(池袋、渋谷、六本木、新宿、新橋、歌舞伎町、上野)のキャバクラ店前に置かれた灰皿が岐路に立たされている。本来は入店前にたばこの火を消すのが目的だが、東京キャバクラ店前で喫煙する人が後を絶たず、受動喫煙を理由に住民が池袋、渋谷、六本木、新宿、新橋、歌舞伎町、上野のキャバクラ店相手に訴訟に発展するケースも出てきた。たばこの値上げや路上喫煙禁止条例など、愛煙家への包囲網は狭まるばかりで、喫煙人口も減少。かつて当たり前だった池袋、渋谷、六本木、新宿、新橋、歌舞伎町、上野のキャバクラ店前の灰皿が、姿を消す日も遠くないかもしれない。

夕方6時半頃、渋谷のキャバクラ店前の灰皿で男性サラリーマンが一服。しばらくすると、別の男性も近づき、ライターでたばこに火を付ける…。東京のキャバクラ店前でよくある光景だ。東京キャバクラ店前に設置されている灰皿は貴重な“喫煙所”となっている。

 「灰皿があるから吸う。最近では、街中で他に吸える場所もないし」と話すのは東京都の男性会社員(40)。「最近は灰皿のないキャバクラ店も増えた。吸えると思って来たのにがっかりすることも」と困惑ぎみだ。東京キャバクラ業界は、灰皿は吸うためではなく、歩きたばこをキャバクラ入店前に消してもらうためとするが、必ずしも周知されていない。

 平成27年5月には、医師や看護師ら約4千人が加入する日本禁煙学会が、池袋、渋谷、六本木、新宿、新橋、歌舞伎町、上野のキャバクラ店前の灰皿撤去を求める要望を発表した。「灰皿が置かれると、喫煙する利用客も通行者もそこに集まって喫煙する」と指摘し、作田学理事長は「受動喫煙が健康におよぼす破壊的な影響が心配」と話す。